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SUCCESS CASE 01

「個人商店」から「企業」へ。
地域に根差した管理会社が
M&Aで描く次の成長

有限会社アントプレナーマネジメントグループ
代表取締役 寄本 史郎 社長 インタビュー

大阪府大阪市 賃貸仲介・賃貸管理 事業承継 グループイン

会社を売るのではなく、
会社の責任と可能性を未来へつなぐ。

大阪市平野区を拠点に、長年にわたり賃貸仲介・賃貸管理事業を展開してきたアントプレナーマネジメントグループ。1997年の創業以来、地域のオーナー・入居者との信頼関係を築きながら、約400室の管理物件からスタートし、現在では約1,200室規模まで管理戸数を拡大してきました。

一方で、管理会社を取り巻く環境は大きく変化しています。オーナー層の変化、管理業務に求められる水準の高度化、採用難、経営者自身の年齢や事業承継の問題。そうした課題を前に、寄本社長はM&Aによるグループ参画という決断をされました。

今回は、創業からこれまでの歩み、M&Aを検討した背景、そして同じように事業承継や会社の将来に悩む経営者へのメッセージを伺いました。

アントプレナーマネジメントグループ 寄本社長インタビュー

COMPANY PROFILE 会社概要

会社名
有限会社アントプレナーマネジメントグループ
所在地
大阪府大阪市平野区平野北1丁目10-41 三友平野マンション1F
代表者
代表取締役 寄本 史郎
創業
1997年
事業内容
賃貸仲介・賃貸管理・不動産関連事業
管理戸数
約1,200室

POINT

01

管理戸数拡大に伴う
組織化の必要性

約400室から約1,200室へ管理戸数が拡大する中で、従来の個人商店的な運営から、企業としての管理体制づくりが必要になっていました。

02

従業員・顧客への
責任を未来へつなぐ

経営者自身の年齢や事業承継を見据え、従業員・オーナー様・入居者様・取引先様への責任を途切れさせない選択肢としてM&Aを検討。

03

資金力・組織力・情報量を
グループで獲得

個人商店から企業へ成長するために必要な資金力・組織力・情報量を、グループ参画によって得られることが大きな決め手になりました。

INTERVIEW 01

地域に根差し、約400室の管理からスタート

まず、アントプレナーマネジメントグループの事業内容と、地域での歩みについて教えてください。

当社の始まりは1997年です。当時、JR平野駅北側の駅前にあったスーパーの子会社が賃貸仲介部門を立ち上げることになり、私がその立ち上げ所長として店舗運営を任されたのがきっかけでした。

その後、親会社が賃貸仲介店舗から撤退する方針となった際、私は平野出身であり、平野に住まいもありましたので、当時の上層部から「独立する意欲があるのであれば、管理物件も引き継いで店を続けてはどうか」という話をいただきました。それが、現在のアントプレナーマネジメントグループの立ち上げにつながっています。

地域に根差した管理会社のイメージ

創業当時は、取引のあった家主様方にも支援をいただき、約400室の管理物件からスタートしました。駅前に店舗を構えていたこともあり、賃貸仲介と賃貸管理を中心に、地域に密着した事業を続けてきました。

私自身、不動産業界でのスタートは賃貸仲介でした。そこから賃貸仲介、賃貸管理を軸に、地域のオーナー様、入居者様、取引先様との関係を積み重ねてきたというのが、これまでの歩みです。

INTERVIEW 02

管理戸数の拡大とともに見えてきた「個人商店」の限界

長年会社を経営される中で、M&Aを検討する前に、特に大きな課題だと感じていたことは何でしょうか。

大きくは、会社として次の段階に進む必要性を感じていたことです。

当社にとって収益の柱は、管理物件から派生する収益と賃貸仲介でした。ただ、賃貸仲介を行っている以上、地域の他社管理物件に対して積極的に管理替えの営業を行うと、入居募集の仕入れに影響が出てしまいます。そのため、他社の管理物件を攻めにいくということは、あえてしてきませんでした。

その結果、管理戸数の増加ペースはどうしても緩やかでした。

一方で、賃貸仲介については、私自身も年齢を重ねる中で、体力や能力の衰えを感じる場面が出てきました。たとえば、お部屋を開ける際に、暗い場所でルームキーの番号が見えづらくなるようなこともありました。そうした小さな変化からも、若い世代にバトンタッチしていかなければならないと感じるようになりました。

その後、賃貸仲介については若いスタッフへ切り替えを進めることができましたが、会社全体としては、管理戸数をさらに拡大し、より安定した事業基盤をつくる必要がありました。

ちょうどそのタイミングで、収益物件の販売を事業展開されている会社様から管理会社を探しているというご縁があり、管理戸数が急激に増加しました。そこから現在では、管理戸数は約1,200室まで拡大しています。

管理戸数が増えれば増えるほど、求められる管理水準も高くなります。従来のような個人商店的な運営のままでは、今後の成長や永続性に限界があると感じるようになりました。

アントプレナーマネジメントグループ 代表取締役 寄本社長

INTERVIEW 03

オーナー層の変化により、管理会社に求められる水準も変わった

「個人商店から企業へ」という点について、もう少し詳しくお聞かせください。

以前は、地元の地主様が資産活用としてマンションを建て、その管理をお任せいただくというケースが中心でした。しかし近年は、不動産を「商品」「収益物件」として企業が取得し、管理を委託するという形が増えています。

つまり、オーナー様の属性が変わってきています。

それに伴い、管理会社に求められる業務内容や対応水準も変わってきました。個人オーナー様との信頼関係を大切にすることはもちろんですが、企業オーナー様に対しては、より組織的で、情報管理や報告体制の整った対応が必要になります。

そのような変化を踏まえると、当社が今後も永続していくためには、個人商店から企業へと成長していく必要があると強く感じていました。

企業として成長するためには、資金力、組織力、情報量が必要です。しかし、個人商店のレベルでは、この3つを十分に揃えることが難しい。そのことが、M&Aを検討する大きな背景になりました。

INTERVIEW 04

事業承継の選択肢を模索する中で出会ったM&A

事業承継については、どのように考えておられましたか。

60歳を一つの節目として、事業承継については考えていました。長男に承継するのか、地域の同規模の会社様と連携するのか、大手管理会社に入るのか。さまざまな選択肢を模索していました。

一つは、地域の個人経営に近い同規模の会社がグループ化し、連合体のような形をつくる選択肢です。もう一つは、大手の管理会社に吸収していただく選択肢です。そして、息子に事業を承継するという選択肢もありました。

そうした複数の可能性を検討している中で、M&Aのお話をいただきました。

複数の候補先のお話を聞く中で、エム・ジェイホームさんのこれまでの歩みや、今後目指している方向性を伺い、自分が描いていたアントプレナーマネジメントグループの将来像を実現できる相手だと感じました。

そのことが、グループ参画を決断する大きな理由になりました。

INTERVIEW 05

M&Aへの不安よりも、会社の未来への希望が大きかった

M&Aを検討するにあたり、不安はありましたか。

M&Aそのものに対する不安はありませんでした。

もちろん、一般的にはM&Aというと、会社がなくなるのではないか、従業員の雇用や処遇がどうなるのか、管理オーナー様や入居者様、取引先様に影響が出るのではないか、といった心配はあると思います。

世の中には、いわゆる吸収合併のような形で、会社がなくなったり、従業員が選別されたり、顧客が選別されたりするケースもあるかもしれません。

しかし、今回のM&Aについては、会社がそのまま存続し、従業員も引き続き在籍し、顧客との関係も継続するという点が非常に重要でした。

さらに、アントプレナーマネジメントグループがこれから事業を継続していく上で必要不可欠な、資金力、組織力、情報量を、グループとして一緒に得られるという説明を受けていました。

不安というよりも、むしろ希望の方が大きかったです。

アントプレナーマネジメントグループ 代表取締役 寄本社長

INTERVIEW 06

決め手は、言葉だけではなく「感じ取った信頼感」

複数の候補先がある中で、MJホームを選ばれた理由は何でしょうか。

理屈や言葉だけで説明できるものではないかもしれません。

面談の際や、本社を訪問した際に感じ取ったものがありました。エム・ジェイホームさんという会社に対する印象、経営陣の姿勢、言葉遣い、会社としての向き合い方。そうしたものを総合して、私自身のインスピレーションを信じたということです。

候補先がたくさんあった中で、MJホームさんは、企業としての姿勢や将来に向けた考え方がしっかりしていると感じました。

また、当社が今後永続していくために必要だと考えていた、組織づくり、資金力、情報量を、エム・ジェイホームさんはすでに実践されていました。

当社がこれから取り組まなければならないことを、すでに実践している会社である。そこに安心感がありました。

単に会社を売却するというよりも、同じ方向を向いて一緒に進んでいける仲間が増えるという感覚でした。それが最大の決め手だったと思います。

MESSAGE

経営者にとって大切なのは「責任感を途切れさせないこと」

同じように、事業承継や採用難、経営資源の不足に悩む経営者に向けて、メッセージをお願いします。

同じような規模の不動産会社、管理会社の経営者の方々は、皆さん同じような思いを持っていると思います。それは「責任感」です。

会社を続けてきた責任。従業員に対する責任。管理を任せてくださったオーナー様に対する責任。入居者様や取引先様に対する責任。経営者として、一番大きなものはその責任感だと思います。

一方で、経営者自身も年齢を重ねます。体力は落ちますし、能力の低下を感じる場面も出てきます。そのときに、「年を取ったから」「体力が続かないから」「能力が落ちたから」という理由で、お世話になったお客様に対して「やめさせてもらいます」と言うのは、私自身は無責任だと感じていました。

もちろん、息子に承継するという選択肢もあります。後継者に能力や経験が十分にあれば、それも一つの方法だと思います。

しかし、これからの不動産会社・管理会社として、取引先やクライアントに対して責任を果たし続けるためには、自社の将来像を見据え、必要なものを獲得していく必要があります。

その一つの選択肢がM&Aだと思います。

もちろん、相手先を選ぶことは非常に重要です。ただ、同じ方向を向いてくれる仲間が増えること、責任を果たすための資金力や組織力、情報量を得られることは、非常に心強いことです。

一人で責任を背負い続けるのではなく、責任を果たすための体制をつくる。その意味で、M&Aは経営者にとって前向きな選択肢になり得ると考えています。

アントプレナーマネジメントグループ 代表取締役 寄本社長

会社を残し、責任を未来へつなぐためのM&A

寄本社長にとって今回のM&Aは、単なる会社売却ではありませんでした。 地域に根差して築いてきた会社を残し、従業員・オーナー・入居者・取引先への責任を果たし続けるための選択。 そして、個人商店から企業へと成長し、次の時代に必要な管理会社へ進化するための決断でした。

不動産管理業界では、事業承継、採用難、管理水準の高度化、オーナー層の変化など、多くの中小企業が共通の課題を抱えています。 その中で、信頼できる相手とグループを組み、資金力・組織力・情報量を獲得しながら、地域の管理事業を守り続ける。 M&Aは、会社の終わりではなく、会社の責任と可能性を未来へつなぐ手段の一つであるといえます。

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