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SUCCESS CASE 02

技術を次世代へつなぐために。
設計事務所がM&Aで選んだ新たな
可能性

エフイーエー設計
代表取締役 曽根社長 インタビュー

東京都品川区 建築設計・監理 技術承継 雇用維持 グループイン

技術を守るだけでなく、
次の可能性へつないでいく。

長年にわたり、建築設計・監理、構造計算、防音工事関連の設計業務などを手がけてきたエフイーエー設計。昭和57年に前身となる不二エンジニアリングとして創業し、時代の変化に対応しながら事業を継続してきました。

一方で、設計事務所を取り巻く環境は大きく変化しています。若手人材の採用・定着の難しさ、経営者の高齢化、技術承継、そして万が一の際に従業員の雇用を守れるかという不安。そうした課題を前に、曽根社長はM&Aによる事業承継という選択をされました。

今回は、エフイーエー設計のこれまでの歩み、M&Aを検討した背景、相手先を選ぶうえで重視したこと、そして同じように事業承継を考える経営者へのメッセージを伺いました。

エフイーエー設計 曽根社長インタビュー

COMPANY PROFILE 会社概要

会社名
エフイーエー設計
所在地
東京都品川区西五反田7-17-5
代表者
代表取締役 曽根社長
創業
昭和57年
事業内容
建築設計・監理、構造計算、防音工事関連設計 等

POINT

01

若返りと人材確保の
難しさ

若手人材の採用・定着が難しく、経営者自身の高齢化も重なる中で、会社の将来と技術承継について考える必要がありました。

02

技術と雇用を
未来へつなぐ

長年培ってきた設計・監理、構造計算、防音工事関連の技術を守り、従業員の雇用を継続するための選択肢としてM&Aを検討。

03

設計事務所の枠を越えた
新しい可能性

グループ参画により、自社の技術をより広い事業の中で活かせる相乗効果と、新たな事業機会への期待が生まれました。

INTERVIEW 01

昭和57年創業。防音工事、住宅、RC設計を柱に歩んできた

まず、エフイーエー設計の事業内容と、これまでの歩みについて教えてください。

エフイーエー設計は、もともと不二エンジニアリングという会社名で立ち上げました。創業は昭和57年です。その後、現在のエフイーエー設計という社名に変更しました。

創業当時の主な事業内容は、防音工事に関する設計と監理です。そこから防衛庁関係の防音工事にも関わるようになり、設計・監理を継続して手がけてきました。

また、当時はバブル期でもあり、RC造の需要も非常に多くありました。3階建て、4階建てのマンションなどもかなり手がけさせていただきました。

その後、バブルが崩壊し、そうした需要が大きく減少したため、住宅分野をメインにしていきました。

現在まで、当社は大きく3つの柱で事業を続けてきました。一つ目が、防衛庁関係を含む防音工事関連の設計・監理。二つ目が、住宅関係の設計。三つ目が、一般のRC造などの設計や構造計算です。

時代の変化やリーマンショックなど、さまざまな局面がありましたが、3本柱のうち一つが厳しくなっても、残りの二つが動いていれば何とか事業を継続できる。そのような考え方で、これまで会社を続けてきました。

INTERVIEW 02

若返りと人材確保の難しさが大きな課題だった

今回の事業承継を検討する前に、代表としてどのような課題を感じておられましたか。

大きな課題は、会社の若返りです。

若い人材を採用しなければならないと考え、新卒採用にも取り組みました。しかし、せっかく仕事を覚えても辞めてしまうことがありました。今の若い世代は、会社を変わることに対する感覚も以前とは違います。

また、エフイーエー設計は規模としては小さな設計事務所です。そのため、なかなか人が集まりにくいという現実もありました。若返りを進めたいと思っても、人材を採用し、定着してもらうことが簡単ではありませんでした。

そうした中で、私自身も年齢を重ねていき、事業承継について考えるようになりました。

特に大きかったのは、万が一、私に何かあった場合に、従業員の雇用を守れないのではないかという不安です。

小さな設計事務所として、仕事・人材・資金面の課題を次の世代にそのまま引き継ぐことは簡単ではないと感じていました。

エフイーエー設計 代表取締役 曽根社長

設計事務所の経営は、仕事を取ってこなければならない。そして、取ってきた仕事をこなさなければならない。仕事をこなすためには人が必要です。人材面でも苦労しますし、入金のずれなど資金面の負担もあります。

そのため、しっかりした会社にお任せすることを考えるようになりました。

INTERVIEW 03

M&Aで最も気がかりだったのは、社員をどう考えてもらえるか

今回、初めてM&Aを経験されたと思います。検討するにあたって、最も不安だったことは何でしょうか。

初めての経験でしたので、M&Aがどのように進んでいくのかは、正直まったく読めませんでした。

その中でも一番気がかりだったのは、M&A後に相手の会社が社員をどのように考えてくれるのかという点です。

会社にとって、社員は非常に大切な存在です。事業承継を考えるうえでも、雇用を守れるかどうかは大きなテーマでした。

ただ、その不安については、実際にお会いして話をする中で解消されていきました。

INTERVIEW 04

設計事務所の枠を越え、新しい可能性が見えた

グループ入りを迎える直前の段階で、心境の変化や葛藤はありましたか。

葛藤というよりも、これまでの設計事務所としての形から、さらに外へ出られるのではないかという期待がありました。

これまでの設計事務所としての仕事は、エンドユーザー様から直接いただく仕事や、継続的なお取引先からいただく仕事が中心でした。どうしても、設計事務所としての範囲の中で事業を行ってきたという感覚があります。

しかし、エム・ジェイホーム様と話をしていく中で、その範囲を越えて、いろいろなことができるのではないかという可能性が見えてきました。

その点に非常に惹かれましたし、前向きに進めようと思う大きな理由になりました。

INTERVIEW 05

決め手は、自社の技術を活かせる相乗効果

複数の候補先がある中で、エム・ジェイホームを選ばれた理由は何でしょうか。

一番の決め手は、当社が持っている技術を活かせるのではないか、そして相乗効果が期待できるのではないかと感じたことです。

エフイーエー設計には、これまで培ってきた設計・監理、防音工事関連、住宅、RC造、構造計算といった技術があります。

一方で、エム・ジェイホーム様は不動産管理会社であり、建築分野にも関わりのある会社です。グループに入ることで、当社の技術が新たな場面で活かされる可能性があると感じました。

単に会社を引き継いでいただくということではなく、これまでの技術や経験を、より広い事業の中で活かしていける可能性を感じられたことが大きかったです。

エフイーエー設計 代表取締役 曽根社長

INTERVIEW 06

アドバイザーの支援により、無理のないスケジュールで進められた

M&Aの検討から実行までのスケジュールについて、負担や違和感はありましたか。

書類をまとめる方は大変だったと思いますが、私はある程度お任せしていましたので、時間的に焦って何かをしなければならないという感覚はありませんでした。

また、アドバイザーの方から、「この後こういう書類が必要になります」といった助言をいただけたことも大きかったです。そのおかげで、必要な準備を進めることができました。

普段の業務では経験しない手続きもありましたが、無理のあるスケジュールではなかったと思います。

INTERVIEW 07

肩の荷が下り、安心感が生まれた

実際にM&Aを経験されて、現在の心境はいかがでしょうか。

会社の規模としては大きくありませんが、経営者としては常に「何かあったらどうするか」という心配がありました。

特に、自分に万が一のことがあった場合に、社員の雇用や会社の継続をどうするのかという不安は、常にありました。

そういう意味では、肩の荷が下りたと感じています。今はほっとしています。

また、当社の社員は比較的おとなしい人が多いのですが、エム・ジェイホーム様の方々とお会いした際に、穏やかで、きちんと話ができそうだと感じました。その点も安心材料になっています。

これから一緒に、より良い形にしていければと思っています。

MESSAGE

一社だけで生きていく時代ではなくなっている

これから事業承継やM&Aを検討される経営者に向けて、メッセージをお願いします。

時代が変わってきており、一つの会社だけでは生きていくことが難しい会社もあると思います。

一社だけでは、仕事の確保や人材の獲得が難しいことがあります。しかし、グループの中に入ることによって、仕事の確保や人材の獲得ができる可能性が出てきます。

自社だけで将来を見るのではなく、他社とのつながりやグループの中での可能性を考えることも、これからの時代には大切だと思います。

もちろん、どの会社と一緒になるかは非常に重要です。ただ、将来を見据えるのであれば、一つの会社として単独で悩み続けるよりも、いろいろなつながりを持ちながら事業を続けていく方が、今後の時代には合っているのではないかと感じています。

技術と雇用を守り、次の可能性へ
つなぐためのM&A

曽根社長にとって今回のM&Aは、単なる会社売却ではありませんでした。

長年培ってきた設計技術を次世代へつなぐこと。従業員の雇用を守ること。そして、小さな設計事務所の枠を越えて、新しい事業機会を広げること。

そのための前向きな事業承継の選択でした。

建築設計業界では、経営者の高齢化、人材採用の難しさ、技術承継、仕事量の確保など、多くの中小事業者が共通の課題を抱えています。

そうした中で、信頼できる相手とグループを組み、自社の技術を活かしながら新たな可能性を広げていく。M&Aは、会社を終わらせるためのものではなく、技術・雇用・事業を未来へつなぐための手段の一つであるといえます。

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